JAちちぶの新規就農支援
秩父地域は都心から80㎞圏の県西部に位置し、東京都、山梨県、長野県、群馬県の山岳地帯に接した秩父山系の中にあって、秩父盆地を中心に1市4町からなる中山間地域であります。
地勢は、大部分が秩父古生層で形成される山岳地帯で急峻な所が多く、その山間をぬって荒川が流れV字型渓谷を形作っています。
国道140号線がこの荒川に沿って走り、国道299号線が正丸トンネルを抜けて横瀬町、秩父市、小鹿野町を経て長野県に通じています。又熊谷市から秩父市荒川まで秩父鉄道が、池袋から秩父市まで西武鉄道が乗り入れています。
古くより、農業では養蚕、蒟蒻栽培、工業では繊維工業、セメント工業等が地場産業を支えてきましたが、近年秩父リゾート計画による観光開発が進められ、観光地としての特性を活かした観光施設、観光農園等が各所に開設されています。又精密産業の進出も見られますが、就業の場は十分といえず、人口の流出、高齢化が進行し、一部地域では過疎化が進んでいます。又産業別人口においても第一次産業の就業人口は1割にも満たず、耕作面積も減少しており、秩父地域の農業をめぐる環境は厳しいものがあります。
その様な中で秩父郡市(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)の農業協同組合は、発足以来幾多の社会、経済環境の変化と困難に直面しながら、地域農業の振興と組合員の生活の向上を目指し、組合員の信頼と協力を得て、農協運動を行ってきましたが、人口の減少、経営規模の零細性から伸びない農業所得、後継者不足、高齢化の進展等の諸問題が顕実化してまいりました。
そこで平成8年4月より農家組合員の変化やニーズに対応できる事業実施体制と機能拡充強化を図る為、8農協が合併し「ちちぶ農業協同組合」として新たなスタートを切ることとなりました。
ちちぶ農協は地域の人々に開かれた農協活動の展開と、地域産業を発展させる為、次の5つの目標を実現してまいります。
① 地域産業の振興を図るため、事業機能の整備拡大に努め、生産、販売体制の充実に努めます。
② 組合員の生活文化の向上と、地域住民の心のふれあいを深める為、環境整備生活活動の充実に努めます。
③ 時代の変化に対応し、組合員の要望に応えらえるよう、業務内容の拡大を図ります。
④ 事業運営の専門化、効率化を図るため、職員体制の充実と事業実施体制の整備を進めます。
⑤ 行政機関との密接な連携のもと、農林業生産基盤の維持強化に取り組みます。
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